わらしべ長者

 どんたはまったくついてない。
 なにをやってもついてない。
 あんまりついていないので、ある日、神様にこういった。
 「神様ー、おらに運をつけてくんろ。最後のお願いだー」
 すると、風邪ひきのおかしな神様が現われて、どんたに向かってこういった。
 「おまえはもうじきステンと転ぶ。それが運のつきはじめ。その時手にしたものがなんでも、大切に大切にするのだぞ」
 そういうと、クシャミをしながら消えてった。
 たちまちどんたはステンと転び、手に1本のわらをつかんだ。
 わらがみかんに、みかんが反物に、反物が子馬になっていく。
 運がいいのか悪いのか。
 弱った子馬に水をもらおうと、立ち寄った長者の家で会ったのは……?
 お人好しのどんたは、幸運をつかめるだろうか??


 どんたはお人好しの正直者。
 それゆえに、損ばかりしています。
 神様がつかませようとした小判も、落とし物だと思い人に渡してしまうし、上等な反物も、弱った子馬と取り替えてしまいます。
 だけどそうして正直に、人にやさしくしていった結果、どんたは大きな幸運をつかむことになります。
 損得ではなく、人のために、そして正直に生きていくことの気持ちよさが、子どもたちに伝わっていくことでしょう。
 本当の幸せは、案外手の中にあるのかも知れません。


 上演時間  30分

 出演キャラクター

   ・どんた
   ・神様
   ・子どもを連れた女の人
   ・お千代
   ・おつきの老人
   ・馬を連れた武士
   ・子馬
   ・長者