おやゆび姫

 花の中から、とってもちいさな、かわいい女の子が生まれました。

 お母さんは大喜びで、その子に“おやゆび姫”というすてきな名前をつけました。

 ある夜のこと、眠っていたおやゆび姫は、カエルの親子にさらわれてしまいます。

 カエルからは逃げ出したものの、家に帰る道もわからず、大きな雪に凍えたおやゆび姫は、モグラの家を見つけ、ドアをたたきます。
 モグラはおやゆび姫がすっかり気に入り、おやゆび姫をお嫁さんにしようとします。
 明るい陽の光やきれいに咲く花のない地下の世界で暮らさなければならないことを悲しむおやゆび姫は、凍えたツバメを見つけ、ツバメを助け、明るい地上の花の国に旅立っていくのでした。


 アンデルセン童話の中から、“おやゆび姫”のお話をお送りします。
 大きな舞台装置で、おやゆび姫のちいさな世界を表現しました。
 親指くらいの大きさになったら、ふだん見ているもの、テーブル、イス、カップ、それにちいさな角砂糖が、びっくりするくらい大きく見えるということがとてもおもしろく、自分が小さくなってしまったように思えることでしょう。
 ユニークなキャラクターがたくさん登場する、劇場用の作品です。