
右ほほにこぶのあるおじいさんは、村の子どもたちの人気者。左ほほにこぶのあるおじいさんは、そんなおじいさんに意地悪ばかり。そして、秋祭りの日、左こぶのじいさんは、右こぶのおじいさんのにぎりめしを奪い取って逃げました。追っかける右こぶのおじいさん! 追っかけっこに夢中になって、おじいさんたちがたどり着いたのは、世にも恐ろしい鬼たちのすみかだったのです。
「こぶとりじいさん」は、鎌倉時代の『宇治拾遺(うじしゅうい)物語』に載っている、有名な昔話です。実際のお話では、人まねをいましめる教訓性が中心になっていますが、今回のテーマにのっとり、新しい脚色を施してみました。“意地悪じいさん”や、“鬼”の「恐ろしい悪者」という固定イメージをなるべく避け、どこか人間味のある暖かい人物像で描いています。ほのぼのとしたお話で、大人も子どもも、一緒に楽しんでいただけることと思います。
上演時間 30分