ドロロン 時は現代、世紀末。
世界中のあちこちでは、ぞっとするような不気味な事件が頻繁に起こっています。
実は、これらの多くが地獄界からやってきた妖怪のしわざなのです。
妖怪たちは人間を操り、自分たちの住みやすい邪悪な世界を作ろうとしているのです。
ある満月の夜、月が黒く見えるとき、地獄とこの世を結ぶ入り口が開き、3つの黒い影が地上に降り立ちました。
それが、仲間のカパエル、雪子姫を連れた、妖怪パトロール隊長、“ドロロンえん魔くん”です。
地獄界のドン、閻魔大王の命を受け、人間界を荒らす悪い妖怪たちを連れ戻しに来たのです。
妖怪アンテナの示すとおり、事件の現場に駆けつけるえん魔くん。
いるわいるわ、妖怪だらけ。
人間を妖怪に変えてしまう、“妖怪まねき猫魔”。
ゴミ捨て場で獲物の人間を食べる“そうじ鬼”。
そして、閻魔大王に匹敵する妖力を持つ“大妖怪怒黒”が襲いかかります。
分身して、倒しても倒しても蘇る怒黒になす術もないえん魔くん。
仲間のカパエル、雪子姫も怒黒の手に落ち、えん魔くんはひとり、最後の勝負に挑みます。
「ドロロンえん魔くん」は、漫画家、永井豪のオリジナル作品で、昭和48年から『週間少年サンデー』に連載され、その同時期にアニメーションとしてテレビ放映されました。
特にアニメーションでは、その世相を生かし、当時の公害問題などを取り上げ好評を得ました。
ところで現在、世界各国共通のテーマとして、「地球環境の保護」があります。
科学、文明の発達とともに、私たち人間は取り返しの付かないほど地球を汚し、傷つけてしまいました。
その責任は国や企業だけでなく、私たち個人の「モラル」にもかかっているでしょう。
一人一人が環境について真剣に考え、皆が正しい「モラル」を持つことが必要だと思います。
そこで、公害をはじめ、昭和48年当時のさまざまな社会問題を妖怪に見立て、次々に解決していった「ドロロンえん魔くん」を、20数年ぶりに復活させてみました。
相変わらずやんちゃで明るく、ちょっぴりエッチ。だけど、悪い奴にはめっぽう強いえん魔くん。
動物虐待やゴミ問題によって生み出された妖怪たちに、ズッコケながら、また、決めるときにはカッコ良く、えん魔くんは立ち向かって行きます。
アニメや漫画ではなく、等身大ぬいぐるみ劇「ドロロンえん魔くん」のライブ感ある迫力のステージ。
客席の児童たちは、笑い、声援を上げながら、最後にはきっと何かを感じ取ってくれることでしょう。
上演時間 30分